ヒアルロン酸産生を促進する水素添加レチノール

レチノール H10は、レチノール(ビタミンAアルコール)に水素を添加した水素添加レチノールを10%含有したトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル溶液です。レチノール H10は、光や熱や酸化に対して安定であり、真皮線維芽細胞のヒアルロン酸産生を促進します。レチノール H10は、シワ改善などを目的とした老化防止用化粧品に有用な成分です。

【レチノール H10の特徴】
●真皮線維芽細胞のヒアルロン酸産生を促進します。
●光・熱・酸化に対して安定です。

【レチノール H10の効果】
ヒアルロン酸の産生を促進します
レチノール H10は、ヒアルロン酸産生を促進します。レチノール H10に含有されている水素添加レチノールをヒト正常線維芽細胞に添加し、48時間培養後、培養上清中に放出されたヒアルロン酸をELISA法にて定量しました。ヒアルロン酸産生促進率は、水素添加レチノール無添加時のヒアルロン酸量を100%として算出しました。
その結果、水素添加レチノールは、いずれの濃度においても、ヒアルロン酸量を有意に増加させることが認められました(図1)。
このことより、レチノール H10は、真皮に潤いを与え、シワを改善する効果があることが期待できます。

【肌の保湿機能を高めます】
レチノールH10の角層水分量に対する効果を、SKICON-200EXを用いて評価しました。被験者17名に対し、レチノールH10を1.0wt%配合した製剤およびプラセボ製剤をそれぞれ半顔で使用しました。使用頻度は1日2回、使用期間は一ヶ月間としました。
その結果、プラセボ製剤塗布と比較して、レチノールH10配合製剤塗布による、角層水分量の増加傾向が認められました(図2)。このことより、レチノールH10は真皮のヒアルロン酸を増加させることで肌の状態を改善し、角層の保湿機能を向上させることが期待できます。

肌弾力の改善については、Part 2をご覧ください。


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