界面活性剤の機能別選択法の第4弾です。
界面活性剤の種類は多く、市場も多岐に渡っております。
日光ケミカルズ株式会社の界面活性剤を適切にお使い頂く為に、当社の界面活性剤と用途、適切な界面活性剤の選択法の概要を記述します
今回は帯電防止剤、プラスチックスの防曇剤です。
帯電防止剤、プラスチックスの防曇剤
固体表面を親水化すると防曇、帯電防止が出来ます。このためプラスチックスの防曇剤と帯電防止剤は同じ界面活性剤が使われます。この種の防止剤には表面処理用と練りこみ用とがあります。
○ 表面処理法
親水性で表面に吸着し易く、落ちにくい界面活性剤が選択されます。親油基は長めの炭素数の界面活性剤が使用されます。
両性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤は水溶液で、またHexaglyn3-S、SS-10Vなど水に溶解しないものは乳化系で処理します。
サルコシネートLH、サルコシネートOHをアンモニアなどで中和して使用すると塗布後アンモニアがとび親油性となるため、長時間、効果が持続します。
・Hexaglyn 3-S
・SS-10V
・サルコシネートLH
・サルコシネートOH
○ 練りこみ法
プラスチックスの表面に浮き出て、水にぬれ易い表面にして防曇性を発現させます。比較的アルキル鎖は長く、長時間界面に留まる界面活性剤が選択されます。
Hexaglyn PR-15、Hexaglyn 3-S,セラキルアルコールなど、またSL-10, BO-10Vなどの非イオン性界面活性剤は速効性を示します。
・Hexaglyn PR-15
・Hexaglyn 3-S
・セラキルアルコール
・SL-10
・BO-10V
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