界面活性剤の機能別選択法の第5弾です

界面活性剤の種類は多く、市場も多岐に渡っております。当社の界面活性剤を適切にお使い頂く為に、当社の界面活性剤と用途、適切な界面活性剤の選択法の概要を記述します今回は分散剤です。

分散剤
○ 分散剤の選択には分散物への吸着性、分散する媒体との溶解性が関与します。
金属、無機表面にはリン酸基、カルボキシル基が強く吸着します。またカーボン、ポリマーのような無極性表面には 水酸基が吸着します。
○ 水系の分散剤は親油基が小さく水溶性で、粉体表面に吸着し易い親水基の数の多いものが適しています。
○ 油系の分散剤は油に溶解して固体表面に吸着する親水基の数の多いものが適します。
○ 微粒子粉体を水に分散させると酸性側で陽イオンに、アルカリ側では陰イオンに帯電します。そしてこの変化が起こるPHは粉体の種類により変わります。このためマイナスの電荷を持つ粉体の分散剤には同種のイオン性を持つ陰イオン性界面活性剤を選択します。反対符号の電荷を持つ界面活性剤は凝集剤として有効です。

○ 水系分散剤
・無機物、金属を分散する
NIKKOL ECT-3
POE(3)トリデシルエーテル酢酸

NIKKOL ECT-3NEX
POE(3)トリデシルエーテル酢酸ナトリウム

NIKKOL サルコシネート CN-30
ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム水溶液

NIKKOL アラニネート LN-30
ラウロイルメチルアラニンナトリウム水溶液

NIKKOL DDP-2
ジPOE(2)(C12-15)アルキルエーテルリン酸

NIKKOL TDP-6
トリPOE(6)(C12-15)アルキルエーテルリン酸

・カーボン、ポリマーを分散する
NIKKOL Decaglyn 1-L
モノラウリン酸デカグリセリル

NIKKOL PBC-44
POE(20)POP(8)セチルエーテル
などです。

○ 油系分散剤 
・無機物、金属を分散する
NIKKOL サルコシネート OH
オレオイルサルコシン

NIKKOL SO-15V
セスキオレイン酸ソルビタン

NIKKOL Hexaglyn PR-15
ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリル

NIKKOL Decaglyn 3-OV
トリオレイン酸デカグリセリル

NIKKOL ECT-3
POE(3)トリデシルエーテル酢酸
              
・ カーボン、ポリマーを分散する
NIKKOL Decaglyn 5-ISV
ペンタイソステアリン酸デカグリセリル
などです。


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