強力な抗酸化作用をもつアミノ酸 DNA損傷抑制作用も・・・

エルゴチオネイン(アミノ酸)は人体にも数mMの濃度で存在しています。たとえば、赤血球ではヘモグロビンの酸化を防止しています。ほかにも、腎臓、肝臓、眼の水晶体など酸化ストレスが強い部位に存在しています。しかし、エルゴチオネインは体内で合成することができないため、おもにキノコや穀物などの食物から摂取しています。

エルゴチオネインはビタミンCやCoQ10、グルタチオン、ビタミンEよりも高い抗酸化力をもち、生体反応により酸化されたビタミンCを還元して、抗酸化力をもつビタミンCに再生させることも報告されている驚異のアミノ酸です。

●トランスポーターのOCTN-1により細胞内へ取り込まれます。
●スーパーオキシドアニオンラジカル(•O2-)の消去作用があります。
●過酸化脂質の生成抑制作用があります。
●一重項酸素の消去作用があります。
●エラスターゼ活性を抑制します。
●І型コラーゲンの分解酵素であるMMP-1の活性抑制作用があります。
●メラニン産生抑制作用があります。
●チロシナーゼ活性阻害作用があります。
●炎症反応の原因物質の1つとして考えられているTNF-αの抑制作用があります。
●ミトコンドリアのエネルギー産生を促進します。
●ミトコンドリアの細胞膜が酸化されるのを防ぎます。
●DNA損傷抑制作用があります。

光老化の原因とされる紫外線によって皮膚で発生する活性酸素種には、主としてスーパーオキシドアニオンラジカル(•O2-)、過酸化水素(H2O2)、ヒドロキシラジカル(•OH)、一重項酸素(1O2)があります。生体内では•O2-はUVB照射により、1O2はUVA照射によっておもに生成されることが知られています。•O2-の寿命は短く、生体内でH2O2に変化し、その後Fe2+の存在下、フェントン反応によって最も毒性の強い•OHを生成します。この過程で生じるH2O2および•OHが、紫外線による皮膚の老化に深く関与しています10)。
THIOTAINEはこれらの活性酸素種に対して消去作用があります。

スーパーオキシドアニオンラジカル消去作用
THIOTAINEの•O2-消去作用を評価するため、ヒポキサンチン-キサンチンオキシダーゼ系によって•O2-を生成させ、THIOTAINEを共存させたときの•O2-の生成量を測定しました。
•O2-は発色試薬であるニトロブルーテトラゾリウムを用いて検出しました。
その結果、図4に示すように、THIOTAINEは濃度依存的に•O2-を消去することがわかりました。

アロキサンを用いて化学的に発生させた•O2-を開始剤とした脂質過酸化反応に対するTHIOTAINEの抑制作用を評価しました。なお、アロキサンは化学的に•O2-を生成し、酸化ストレスを与えることが知られています11)。
その結果、図5に示すように、THIOTAINEは他の酸化防止剤と比較して顕著に脂質の過酸化を抑制することがわかりました。

MMP-1活性阻害作用
І型コラーゲンを分解する酵素であるMMP-1は、UVAの暴露により活性化することが報告されています14)。そこで、エルゴチオネインのMMP-1活性阻害を評価するため、エルゴチオネインがUVAによるMMP-1のmRNA発現亢進を抑制するかどうかを調べました。正常ヒト繊維芽細胞に各種濃度のエルゴチオネインを共存させてUVAを照射し、24時間後にRNAを抽出して、RT-PCR法によりMMP-1のmRNA発現を測定しました。
その結果、図9に示すように、エルゴチオネインは濃度に比例してMMP-1のmRNA発現を抑制することがわかりました。

実際にUVAによって亢進するMMP-1の活性もエルゴチオネインにより抑制されるかどうかを評価しました。正常ヒト繊維芽細胞に各種濃度のエルゴチオネインを共存させてUVAを照射し、24時間後に培地を回収し、そのMMP-1活性を測定しました。
その結果、図10に示すように、MMP-1の活性を濃度依存的に抑制することがわかりました。

THIOTAINEは、分子内にチオン基をもちながらイオウ臭がほとんどありません。THIOTAINEは医薬部外品および化粧品原料として使いやすい抗酸化剤です。

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