光回復酵素含有リポソームでDNAを修復するリポソーム VO.2

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可視光を利用してDNAを修復する酵素「フォトリアーゼ」を内包するリポソームです。皮膚の表皮細胞内に浸透し、フォトリアーゼを放出し、DNAを安全に、効率よく修復するように設計されています。

1. DNAの修復3)
ヒト皮膚に1MEDのUVBを照射した後、PHOTOSOMES® 1%配合製剤を塗布し、その後、可視光を照射しました。つぎに皮膚の組織を取り出し、シクロブタン型ピリミジンダイマーの抗体と反応させ、コンピューターイメージアナライザーを使用して、ダイマーの生成量を細胞核内の蛍光強度を指標として測定しました(図7A)。UVBを照射した皮膚において、ダイマーの形成を示す損傷部(黄色)がいたるところに認められます。PHOTOSOMES®で処理し、可視光を照射すると、損傷部の半分が消滅し、DNA損傷の修復が観察されました (図7B)。

また、PHOTOSOMES®によるDNAの修復効果は、図8に示すように0.5%以上で認められました。

2. 免疫反応の回復3)
紫外線を浴びると皮膚の免疫力が低下することが知られています。そこで硫酸ニッケル(NiSO4)で感作したヒト皮膚に、2 MED のUVBを照射し、PHOTOSOMES®を適用した後、光を照射しました。さらに、硫酸ニッケルで再惹起し、丘疹および発赤の度合いを測定し、免疫反応系への影響を調べました(図9)。
UVB未照射の皮膚は、硫酸ニッケルに応答して正常な免疫反応を示します(図9A)。しかしUVBを照射した皮膚においては、免疫力が低下しているため、硫酸ニッケルに感作性は示さず、紫外線による紅斑のみが認められます(図9B)。PHOTOSOMES®適用後、可視光を照射すると、免疫反応が回復し、硫酸ニッケルに感作性を示しましたが、紫外線による紅斑が認められなくなります(図9C)

同様に、紫外線照射による免疫反応の低下は、リンパ球の浸潤、細胞接着因子であるICAM-1の発現によっても評価することができます。
UVB未照射の皮膚は、硫酸ニッケルに正常な免疫反応を示すため、リンパ球の浸潤、ICAM-1の発現が認められます(図10A、図11A)。しかしUVBを照射した皮膚においては、リンパ球の浸潤、ICAM-1およびIFN-γの発現が認められませんでした(図10B、図11B)。一方、UVB照射後、PHOTOSOMES®を適用し、光を照射した皮膚においては、硫酸ニッケルに反応したリンパ球の浸潤、ICAM-1の発現が認められ、PHOTOSOMES®により皮膚の免疫反応が回復していることが明らかとなりました(図10C、図11C)。

3.ストレスシグナルの調整
ヒト線維芽細胞に紫外線を照射し、PHOTOSOMES®のみを処理した場合と、PHOTOSOMES®処理後、可視光を照射した場合のストレスシグナルの放出量を調べました(図12)。
可視光を照射しなかった線維芽細胞においては、PHOTOSOMES®の効果は認められませんでした。一方、PHOTOSOMES®処理後、可視光を照射した線維芽細胞においては、IL-6遊離を抑制し、IFN-γとICAM-1の発現量は、正常に近いレベルまで回復しました。

4.紫外線によって起こる紅斑の抑制(サンバーンの抑制)
5名の被験者の皮膚にPHOTOSOMES® 1%を含有するローションを適用した後、(8μL/cm2)、ソーラーシュミレータで紫外線(UVB+UVA)を照射し、24時間後の紅斑(サンバーン)を測定しました。ローションを塗布せずに紫外線を照射した部位と比較して、PHOTOSOMES® 1%を含有するローションを適用した部位では、最小紅斑に要する紫外線量(MED)が3倍になることが確認されました(図13)。

※PHOTOSOMESの資料はこちらをごらんください。
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※酵素「UV-エンドヌクレアーゼ」含有リポソームについては、こちらをご覧ください。


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