高い経皮吸収性と皮膚改善効果をもつアミノ酸誘導体(アセチルヒドロキシプロリン)

アセチルヒドロキシプロリンは、コラーゲンに特有のアミノ酸であるL-ヒドロキシプロリンをアセチル化処理したものです。アセチル化処理により、L-ヒドロキシプロリンのもつコラーゲン合成促進、細胞増殖効果などの特性を兼ね備えつつ、経皮吸収性と保湿性が高まりました。
アセチルヒドロキシプロリンは、発酵法により生産されたBSEフリーのL-ヒドロキシプロリンを原料として製造されています。高い経皮吸収性と保湿性をもち、皮膚のはり、弾力性を増加させ、皮膚の柔軟性を改善させるなど、皮膚の老化防止に非常に効果的な化粧品原料です。

L-ヒドロキシプロリンとは】
コラーゲンのアミノ酸配列は-Gly-X-Y-であり、X、Yは任意のアミノ酸で少なくとも1つはL-プロリンまたはL-ヒドロキシプロリンから構成されています。哺乳類の全タンパク質の25%を占める細胞外マトリックス成分の中に、L-ヒドロキシプロリンは約10%含まれています。L-ヒドロキシプロリンは、以下に示すような特徴があります。

【アセチルヒドロキシプロリンの特徴】
•高い経皮吸収性
•皮膚状態を改善
•皮膚セラミド量を増加
•皮膚の弾力性を改善
•皮膚の柔軟性を改善
•しわの改善
•アトピー性皮膚炎の緩和
•表皮ケラチノサイトの増殖
•線維芽細胞におけるコラーゲン合成促進
•医薬部外品に配合可能

【アセチルヒドロキシプロリンの経皮吸収性】
アセチルヒドロキシプロリンの経皮吸収性を、コラーゲンに類似したアミノ酸組成をもつトリペプチド(Gly-Pro-Hyp)およびL-ヒドロシキプロリンと比較しました。評価には、ヒト皮膚三次元培養モデルキットTEST SKIN LSE-highを使用しました。リン酸緩衝液に溶解した5%水溶液200μLをプレートの上層に、リン酸緩衝液3mLをプレートの下層に添加し、37℃で24時間培養しました。経時的に下層の濃度を測定し、経皮吸収率をHPLCにて定量しました。その結果、アセチルヒドロキシプロリン(AHYP)は、トリペプチドやL-ヒドロシキプロリン(HYP)よりも高い経皮吸収性を示しました(図1)

アセチルヒドロキシプロリンによる表皮水分量の増加

【濃度と表皮水分量の関係】
ヘアレスマウスの背部に各濃度のアセチルヒドロキシプロリン水溶液(NaOH中和)を200μL、1ヵ月間塗布しました。表皮水分量は、SKICON-200により電気伝導度を測定し、無塗布部位と比較、評価しました。その結果、アセチルヒドロキシプロリンは、各濃度においてヘアレスマウスの表皮水分量を有意に増加させました(図2)。

【適用期間と表皮水分量の関係】
アセチルヒドロキシプロリン(AHYP)水溶液(NaOH中和)をヒト健常被験者の前腕に1日2回、朝晩塗布しました。1週間に2回、塗布部位の皮膚相対伝導度をSKICON-200を用いて測定し、無塗布部位と比較して皮膚水分量を算出しました。同様に精製水、水溶性コラーゲン1%またはL-ヒドロキシプロリン(HYP)水溶液を塗布し、アセチルヒドロキシプロリンの結果と比較しました。この結果より、アセチルヒドロキシプロリンは、コラーゲンやL-ヒドロシキプロリンよりも高い保湿性があることが示されました(図3)

セラミド量の変化については、Part 2をご覧ください。


Facebooktwittergoogle_plusredditpinterestlinkedinmail

コメントは停止中です。