ヒアルロン酸産生を促進する水素添加レチノールPart 2

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【肌の弾力を改善します】
レチノールH10の肌の弾力に対する効果を、Cutometer MPA580を用いて評価しました。被験者17名に対し、レチノールH10を1.0wt%配合した製剤およびプラセボ製剤をそれぞれ半顔で使用しました。使用頻度は1日2回、使用期間は三ヶ月間としました。
その結果、プラセボ製剤塗布と比較して、レチノールH10配合製剤塗布による、有意な粘弾性の増加が認められました(図3)。このことより、レチノールH10は、真皮のヒアルロン酸を増加させることで肌の弾力性を顕著に向上させることが期待できます。

【レチノール H10の安定性】

光に対して安定です!
レチノールおよび酢酸レチノールについて、それぞれトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルに溶解して、10%溶液を調製しました。これらの溶液と、水素添加レチノールを10%含有するレチノール H10を試料として試験しました。各試料を南側の日光の当たる窓際に1週間静置した後に、各試料中に含まれるレチノールまたはレチノール誘導体を定量しました。
その結果を図4に示します。レチノール H10中の水素添加レチノール濃度は、初期濃度と同じ10%でした。一方、レチノールは、10%から2.28%に減少し、酢酸レチノールは、10%から2.27%に減少しました。この結果より、レチノール H10中の水素添加レチノールは、光に対して安定であることがわかりました。

加熱に対して安定です!
レチノール H10中の水素添加レチノールの安定性を85℃保存下で調べました。85℃で3時間加熱しても、水素添加レチノールは、95%以上残っており、加熱に対して安定であることがわかりました。

酸化に対して安定です!
水素添加レチノールを50℃で保存し、過酸化物価を経時的に測定しました。50℃で2週間経過しても、過酸化物の生成がほとんどないことから、酸化に対して安定であることがわかりました。

【レチノール H10の安全性】
ヒトパッチ1):刺激無し(ヒト43名、クローズドパッチ試験)
感 作 性1):感作性なし(ヒト53名)
変異原性 2):変異原性なし(AMES試験)
1):水素添加レチノールを10%含有したトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル溶液で試験を実施。
2):水素添加レチノールで試験を実施。

※レチノールH10の詳しい情報及びWEBサンプル依頼は、こちらから製品カタログ(PDF)をご覧ください。
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