高い経皮吸収性と皮膚改善効果をもつアミノ酸誘導体Part 2(アセチルヒドロキシプロリン)

Part 1はこちら

【アセチルヒドロキシプロリンによる皮膚セラミド量の増加]】
ヘアレスマウスの背部に各濃度のアセチルヒドロキシプロリン水溶液(アルギニン中和)を200μL、1ヵ月間塗布しました。マウス背部に95%エタノール水溶液を染み込ませたガーゼを2分間固定し、それをヘキサン、メタノール混液(2:3)で抽出、TLCで展開後、デンシトメータによりセラミド量を測定し、無塗布部位と比較、評価しました。その結果、3%および5%のアセチルヒドロキシプロリンは、有意に皮膚セラミド量を増加させました(図4)

【アセチルヒドロキシプロリンによる皮膚の弾力性・柔軟性の増加】
女性被験者48名の目の周辺に、アセチルヒドロキシプロリンを3%含有する美容液を1日2回、6週間塗布し、以下に示す方法で皮膚の状態を評価しました。また、被験者にアンケート調査を行いました。

皮膚の弾力性(回復力、粘弾性、純弾性)
キュートメータを用いて皮膚表面を吸引した際に生じる垂直方向の変形(図5)を以下のパラメータを用いて測定しました。

これより、アセチルヒドロキシプロリンは皮膚の弾力性を増加させる効果があることが示されました。

皮膚の柔軟性
バリストメータは、非侵襲的皮膚に柔軟性を測定するために設計された機器であり、振り子が皮膚を打った後のプローブの初回と2回目のリバウンドの高さにより、皮膚の柔軟性を評価することができます。すなわちリバウンドが低いほど柔軟性が高いことを意味します。このバリストメータを用いて皮膚を測定したところ、アセチルヒドロキシプロリン塗布3週間後、初回(リバウンド1)および2回目(リバウンド2)のリバウンドの高さがそれぞれ20%および13%減少しました。さらに6週間後には、初回および2回目のリバウンドの高さがそれぞれ16%および17%減少しました。
この結果より、アセチルヒドロキシプロリンにより皮膚の柔軟性が増加したことが示されました(図7)。

しわ改善効果については、Part 3をご覧ください。


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