ジカプリル酸ピリドキシン

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成分名

(和):ジカプリル酸ピリドキシン、ピリドキシンジカプリレート、ビタミンB6ジカプリル酸エステル

(英):Pyridoxine Dioctanoate


局方 局外規 粧原基 粧外規 食添 JCID 既存化学物質番号 TSCA EINECS番号 CTFA CAS No.
5-3670




定義

ビタミンB6が油脂に溶解しないことから、経皮的に吸収しないとされてきた。1956年Kummerowらにより、ピリドキシントリパルミテートが合成され、油溶性でしかも生体内でB6活性を示すことが明らかにされた。1965年小林らはピリドキシン-3,4-ジアシレートを合成し、これが熱および光に安定な油溶性ピリドキシン誘導体であり、生体内でB6活性を示すことを確認した。ピリドキシンに2当量のカプリル酸クロリドをピリジンの存在下、エステル化して得られるジエステルである(C24H39NO5:421.6)。


成分・組成




特徴

酸化および熱、光に対してピリドキシンより安定。経口投与すると、生体内で塩酸ピリドキシンと同等のB6活性を示す。消化液および消化管壁で加水分解される。ピリドキシンジエステルは基剤の影響を受けずに経皮吸収され、B6の血中濃度が徐々に上昇する。


用途

肌あれ、にきび、ふけ、日やけ、雪やけ、かゆみなどに対する治療効果を期待して、クリーム、乳液、化粧水、サンタン製品、頭髪用化粧品、シャンプー、パウダー類に配合される。


商品

NIKKOL DK(日光ケミカルズ)