L-トリプトファン
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成分名
(和):L-トリプトファン
(英):L-Tryptophan
局方 | 局外規 | 粧原基 | 粧外規 | 食添 | JCID | 既存化学物質番号 | TSCA | EINECS番号 | CTFA | CAS No. |
○ | ○ | ○ | ○ | 9-869 | ○ | 2007956 | ○ | 73-22-3 |
定義
1901年、HopkinsとColeがカゼインの酵素による分解物から分離し、トリプトファンと命名した。各種のタンパク質に比較的少量であるが存在している。また、植物の幼芽中には遊離の状態で存在している(略号:L-Trp)。
成分・組成
特徴
中性アミノ酸、必須アミノ酸で体内では合成されない。ビタミンの一種であるニコチン酸や血圧上昇物質であるセロトニンに変化すること、インドールアルカロイドが植物体内で合成される際の前駆物質であることなど、生命維持には欠かせない重要なアミノ酸で、体内必要量は最低1日0.25gである。チロシンと同様に硝酸で黄色を呈する。臭素水による赤紫色反応、Hopkins & Cole反応など種々の呈色反応がある。
用途
医薬品としてはほかのアミノ酸と配合され、アミノ酸輸液や総合アミノ酸製剤の重要な成分として使用される。油脂の酸化防止効果があり、食品の品質保持や強化剤として使用される。化粧品では、化粧セッケン、口紅、リップクリーム、シャンプー、リンス、頭髪用化粧品、クリーム、乳液、化粧水、パックなどに使用される。
商品
L-トリプトファン(味の素、協和発酵、田辺製薬、昭和電工、三井東圧化学)